2025年7月14日

「明日は血液検査・・・でも朝ごはんを抜くだけでいいの?」「血液検査の前って何をしてはいけないの?」「薬は飲んで大丈夫?」検査を受ける前はちょっとしたことで迷うことが多いものです。採血(血液検査)は、病気の早期発見や治療経過の確認に欠かせない重要な検査です。
しかし、検査の前に何をしたか・どんな行動をしたかで、結果が大きく変わってしまうこともあります。今回は、血液検査についてよくあるご質問をQ&Aでまとめてみました。
検査当日、安心してのぞめるようにぜひ参考にしてください。
Q1.朝にコーヒーやお茶を飲んでもいいの?

A.基本的には「水のみOK」が原則です。
特に空腹時の採血(血糖値や中性脂肪などの検査)では、飲み物に含まれるカフェインや糖分が検査値に影響を与える可能性があります。
無糖の緑茶やブラックコーヒーでも、成分が肝臓や腎臓に関わる数値に影響することがあるため、「水以外はNG」と考えておくのが安全です。
Q2. 常用薬は飲んでも大丈夫?

A.採血項目によって判断が異なります。
高血圧や心臓の薬などは指示がない限り、一般的には服用して構いませんが、糖尿病の薬やインスリン注射は空腹時に使用すると低血糖を起こす可能性があるため注意が必要です。
担当医からあらかじめ「朝は薬を飲まないで来てください」と指示された場合は、それに従いましょう。迷ったら、事前にクリニックへ確認するのが安心です。
Q3.前日にお酒を飲んでも大丈夫?

A.飲まない方が無難です。
アルコールは肝臓に負担をかけ、肝機能(AST、ALT、γ-GTPなど)の数値を変化させてしまいます。また、血糖や中性脂肪にも影響を及ぼすことがあります。
正確な検査結果を得るために、前日の飲酒は控えることをおすすめします。
Q4.検査前に運動してもいいの?

A.激しい運動は避けましょう。
運動によって筋肉の酵素(CK)や乳酸の数値が上がることがあります。また血糖、尿たんぱくなどにも一時的に影響が出ることがあるので、検査前日はいつも通りの生活を心がけましょう。
Q5.どうして絶食が必要なの?

A.食事が血液中の数値に大きく影響するからです。
例えば、食後に血糖や中性脂肪が上昇するのは自然な反応ですが、それでは本来の健康状態を正しく評価できません。多くの血液検査は「空腹時の状態」を基準に比較されているため、絶食が必要になるのです。
まとめ
検査は「正確な結果を出すこと」が何よりも大切であり、診断や治療方針を決めるための情報源です。その精度を保つためには、患者さんのちょっとした協力が欠かせません。
「これくらいなら大丈夫だろう」と思ったことが、意外な影響を及ぼすこともあります。不安な点がありましたら遠慮なくスタッフにご相談くださいね。
安心して検査が受けられるよう私たちがお手伝いします。
もし体の不調がある方や検査を受けたい方は、クリニックへの受診や健康診断も検討してみてください。
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