2026年1月13日
気温が下がる冬は、「脱水」と聞くとあまり縁がないように思われる方が多いかもしれません。しかし実際には、冬こそ気づかないうちに水分が不足する“隠れ脱水”が増える季節です。外来でも、血液検査や尿検査の数値から脱水の兆候が見えてくるケースは少なくありません。
「隠れ脱水」とは?気づきにくい理由

冬に脱水が起こりやすい理由はいくつかあります。まず、寒さで喉の渇きを感じにくくなることです。気温が低いことで汗をかかないように思えますが、室内の暖房による皮膚からの水分蒸発は意外と多く、気づかないうちに体内の水分が失われています。また、乾燥した外気は呼吸するだけでも水分が奪われるため、日中ほとんど水を飲まないという方は特に注意が必要です。
血液・尿検査ではどこを見る?

血液検査では、尿素窒素(BUN)やクレアチニンがやや高めに出る、ナトリウム値の変化、また血液が濃くなることでヘモグロビン値やヘマトクリットが通常より高くなるなど、水分不足の可能性を示す変化がみられることがあります。これらは腎臓の病気が隠れている場合にも上昇する項目ですが、軽度の脱水でも一時的に上がることがあり、患者さんご本人が驚かれることもあります。
また尿検査では、尿比重が高くなる、色が濃くなるといった変化が現れやすく、体が水分を節約しようとして尿を濃縮しているサインと考えられます。病気による異常と水分不足による変化が見分けにくいこともあり、慎重に判断するポイントの一つです。
水分補給は「量」だけでなく「タイミング」が大切

冬の隠れ脱水を防ぐには、こまめな水分補給が大切です。「寒いと水を飲む気になれない」「仕事中はつい忘れる」という方も多いですが、1回にたくさん飲まなくても構いません。温かいお茶や白湯を少しずつ取り入れるだけでも効果があります。特に高齢の方や利尿作用のある薬を服用中の方は、脱水に気づきにくいため意識的な補給が必要です。
水分不足だと検査に影響する?

検査を受ける際にも、水分状態は結果に影響を及ぼすことがあります。特に尿検査では、水分不足だと尿が採れにくかったり、濃縮された尿で結果が高めにでることもあります。「検査前に水を飲んできてよいですか?」という質問をよくいただきますが、一般的な尿検査や採血では「水は飲んできて大丈夫です」とご案内することが多いです(ただし医師や健診施設から完全絶食・水分も不可と指示された場合を除きます)。
意識して水分を補給する習慣と、定期的な検査で身体の状態を確認することは、健康を守るうえでとても大切なポイントです。季節による変化や検査値について気になる点がありましたら、お気軽にご相談ください。
もし体の不調がある方や検査を受けたい方は、クリニックへの受診や健康診断も検討してみてください。
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