2024年8月19日
こんなお悩みはありませんか?
・歩き始めると足の付け根がチクッと痛くなる…
・椅子から立ち上がるのが大変…
・足の爪切りや靴下を履くのが辛くなってきた…
・靴ひもを結ぶときに前かがみになると痛い
・寝返りをするときにズキズキする
もし1つでも当てはまっていれば、変形性股関節症の可能性があります。
気になる症状のある方は、早めに医師に相談をしてみましょう。
変形性股関節症とは?
変形性股関節症は股関節の軟骨がすり減り、骨の変形がおこる進行性の病気です。
股関節の変形が強くなると左右の足の長さに差が出てしまい、立つ・座る・歩くといった動きが大変になります。そして痛みも出てくるため、日常生活に支障が出てきます。
では具体的にどんな症状が出てくるのか?
初期
・股関節に何となく違和感がある
・おしりや太もも、ひざにこわばりがある
・長時間の歩いたり、運動した後に痛みを感じる
進行期
・足の筋力が落ちてくる
・股関節の動かせる範囲が狭くなる
・日常生活で痛みがあり、歩くのが大変になる
末期
・股関節の動きがかたくなる
・足を動かしていなくても痛い
・左右の脚の長さが違ってくる
・筋力が落ちてしまい、足全体が細くなる
股関節はどんな仕組みになっているの?
股関節は太ももの骨(大腿骨=だいたいこつ)の骨頭と呼ばれる丸い部分が、骨盤のくぼみにはまり込む形になっています。
そのため股関節を曲げたり伸ばしたり、ねじったりする動きが可能です。
また骨の表面は軟骨と呼ばれる、とても滑らかで弾力のある組織でおおわれています。軟骨のおかげで関節がスムーズに動いたり、体重がかかったときの衝撃を和らげてくれたりします。
股関節にかかっている負担はどれくらい?
股関節は歩くときに体重の3〜4倍の負荷がかかると言われています。そのため体重が増えてしまうと、股関節に負荷がかかり痛みが出やすくなります。
体重が1kg増えると、歩くときの股関節への負担は3~4㎏増えることになるのです。そのため日常生活で股関節に負担をかけないよう、体重管理や必要に応じてダイエットが必要になってきます。
変形性股関節症になりやすいのは?
・40~50歳代
・女性(男性の4倍なりやすい)
・肥満
・過去のケガ
・先天的な病気がある
・重量物作業や長時間の立ち仕事をしている方
などの要因がかかわっています。
変形性股関節症かも?と思ったらどうすればいい?
変形性股関節症かもと感じたら、早めに医師の診察を受けましょう。変形性股関節症は少しずつ進行をしていきます。
そのため初期の段階で整形外科を受診して、適切な治療を受けるのが良いでしょう。
では実際にどのような治療内容があるのか?
保存的治療法
股関節周囲の筋肉を鍛えて、股関節への負担を減らし、痛みを和らげる治療法となります。
身体の状態に合わせたリハビリテーションを行うことがおすすめです。運動を行い減量することで、関節にかかる負荷を軽減できます。
飲み薬、湿布・塗り薬、座薬などを使ったり、股関節にヒアルロン酸を注射をして痛みを和らげたりする治療法です。
薬物療法には副作用が出る場合もあるので、病院の先生と相談しながら進めていきましょう。
杖を使用することで、歩くときに股関節にかかる負荷を軽減します。
また左右で脚の長さが違う場合は、靴に補高を行い、左右の長さが同じになるよう調整する方法もあります。
最後に
適切な治療を早い段階で始めることで、変形性股関節症の悪化を防ぐことができます。
もし「あれ?もしかしたら…」と心当たりがある方は、整形外科の受診を検討してみてくださいね。
恩田メディカルクリニックでは火曜・木曜・土曜(第1・3・5)で診察を行なっています。
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