2024年11月14日
こんなお悩みはありませんか?
・肩の周りが重苦しい感じする…
・肩の関節がピリッと痛む
・ズキズキとうずくような痛みがある
・肩を動かすと痛みを感じる
・寝るときに痛みがあり寝つけない、痛みで目が覚める
もし1つでも当てはまっていれば、肩関節周囲炎の可能性があります。気になる症状のある方は、早めに医師に相談をしてみましょう。
肩関節周囲炎とは?
肩関節周囲炎の特徴として、肩や腕が痛くて腕が上がらない、衣服の脱ぎ着ができなくなるといった関節の動きが制限される症状を言います。
40~50代で多く発症するため、「四十肩」「五十肩」と呼ばれています。
原因は日常生活や仕事、スポーツなど何らかの原因で炎症を引き起こしてしまっている事が挙げられます。人によっては炎症が落ち着いているが、関節が固まってしまっていて動かないという方もいます。
肩関節周囲炎では発症した時期によって、症状が変わってきます。そのため自分の方が現在どんな状態なのか?を理解するのが大切となります。
具体的にまとめると
0~1ヶ月:炎症期(痛みが強い時期)
2~6ヶ月:拘縮期(関節が硬くなってくる時期)
6ヶ月以降~:回復期(症状が楽になってくる時期)
このように分類されます。
特に気をつけてもらいたいのは、炎症期(痛みが強い時期)です。この時期に無理な関節運動や動作などで負担をかけてしまうと、症状が悪化し治りにくくなってしまいます。
肩関節周囲炎になる原因とは?
加齢に伴う組織の変化
肩関節にある関節を覆う膜や靱帯などが、加齢に伴い柔軟性が低下することで発症しやすくなります。また腕の筋肉と骨をつなぐ腱板(けんばん)が加齢に伴い変化し、炎症を起こすことも原因となります。
日常生活動作によるもの
・高いところに洗濯物を干す
・重たいカバンを持ち歩く
・痛みのある肩を下にして寝ている
・痛みを我慢して仰向けで寝る
・被るタイプのシャツを着ている
など痛みがある状態で無理に続けていると、症状は楽にはなりません。
まずは痛みの出ない方法を見つけ、改善をしていくことが大切です。そうすることで炎症の沈静化を図っていきます。
姿勢の崩れ
・猫背
・スマホ首
・アンバランスな姿勢
など姿勢が崩れることで、筋肉や靭帯などが硬くなっていき、肩がうまく挙がらなくなってしまうのです。姿勢が悪くなる原因は骨や筋肉以外にも、食生活やストレスなどからくる内臓の歪みも要因として挙げられます。
筋肉による影響
人間の体には関節を動かす筋肉である「アウターマッスル」と関節を安定させる筋肉「インナーマッスル」があります。
姿勢が悪くなったりアウターマッスルとインナーマッスルのバランスが崩れたりして、動作時の疼痛を引き起こすことがあります
血液やリンパ液の循環が悪い
血流やリンパ液の流れが悪くなると、肩の周りの筋肉や組織が硬くなり関節が硬くなります。
糖尿病がある人は肩関節周囲炎になりやすい、かつ治りにくいと言われています。血糖が高い状態が続くと、肩関節を構成している組織などのコラーゲンが硬くなりやすい状態になります。
そのため糖尿病のある人は悪化を防ぐためにも、食事や運動・薬などで血糖を適切にコントロールすることが重要です。
肩関節周囲炎の治療
炎症期、拘縮期、回復期でそれぞれ適切な治療法があります。
痛みが強い炎症期は、薬で痛みをやわらげる治療がメインです。痛みを我慢すると肩の筋肉が縮こまってしまい、痛みの悪循環を引き起こしてしまいます。
主な薬としては消炎鎮痛薬を使います。ですが痛みがとても強いときは、強力な鎮痛薬を使うこともあります。
拘縮期は固まった関節を動かすことが効果的で、リハビリでは運動やストレッチを行います。また関節の動きをよくするために、ヒアルロン酸の関節に注入を行うこともあります。
回復期は関節が動かしやすくなっていく時期のため、リハビリで運動を続けてもらう形です。
肩関節周囲炎かも?と思ったらどうすればいい?
肩関節周囲炎かもと感じたら、早めに医師の診察を受けましょう。最初の段階で適切な治療を受けることがおススメです。
心当たりがある方は整形外科の受診を検討してみてくださいね。
恩田メディカルクリニックでは火曜・木曜・土曜(第1・3・5)で診察を行なっています。
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