2024年5月14日
こんなお悩みはありませんか?
・歩き始めると膝がチクッと痛くなる…
・椅子から立ち上がるのが大変…
・長い時間座っていると、膝がこわばってくる
・階段の昇り降りでズキンと痛む
・膝が腫れぼったい感じがする
もし1つでも当てはまっていれば、変形性膝関節症の可能性があります。
気になる症状のある方は、早めに医師に相談をしてみましょう。
変形性膝関節症とは?
関節の軟骨がすり減って、膝の変形や痛みが起こる病気です。膝関節のクッションの役割をする軟骨がすり減ると、日常生活で痛みが出てきます。
症状の進行に伴い、立つ・座る・歩くなどに影響が出ます。
では具体的にどんな症状が出てくるのか?
前期
・膝全体にこわばる感覚・違和感がある
・立ち上がるとき、歩き始めに痛みが出てくる
中期
・膝の曲げ伸ばしがやりにくい
・階段の昇り降り・正座が難しくなる
後期
・動いていなくても膝が痛む
・杖や手すりがないと歩くのが難しい
膝はどんな仕組みになっているの?
膝関節は太ももの骨(大腿骨)・すねの骨(脛骨)・ひざの骨(膝蓋骨)の3つの骨で構成されています。骨と骨の間に関節軟骨があり、クッションのような働きをし衝撃を和らげてくれています。骨にプラスして、筋肉・靭帯・腱が膝を支えてくれています。
膝にかかっている負担はどれくらい?
膝関節は大きく分けて、体重を支える・衝撃を吸収する・関節を曲げ伸ばしする役割があります。立つ・座る・歩くときなど、日常生活ではいつも負担がかかっている関節となります。
具体的にどれくらいの負荷がかかっているのか?
歩くときは体重の約2.6倍
階段の昇り降りは体重の約3.2倍
変形性膝関節症になりやすいのは?
・加齢
・筋力低下
・肥満
・運動習慣の有無
・過去のケガ(靭帯損傷・骨折・半月板損傷など)
などの要因がかかわっています。
変形性膝関節症かも?と思ったらどうすればいい?
変形性膝関節症かもと感じたら、早めに医師の診察を受けましょう。変形性膝関節症は少しずつ進行をしていきます。
初期の段階で整形外科を受診して、適切な治療を受けるのがおススメです。
診断は問診や触診・画像検査などが行われます。では実際にどのような内容なのか?
問診
医師が膝の状態や自覚症状などを確認します。分かる範囲で大丈夫ですので、ご自身の状況を整理して医師に伝えましょう。
例)
・膝のどこが痛むか?
・どのような時に痛みは出るのか?
・痛み始めた時期はいつぐらいか?
・これまでの仕事、スポーツ歴など
・膝以外に通院や治療を受けているのか?
・これまでに骨折やケガをしたことがあるか?
触診
医師が膝を触って、痛みや膝の曲がり具合、腫れの状態を調べていきます。
例)
・足がO脚X脚になっていないか?
・歩き方はどんな状態か?
・腫れや熱っぽさがあるか?
・どれくらい膝の曲げ伸ばしができるか?
・水が溜まっていないか?
画像検査
単純X線検査で(レントゲン)変形性膝関節症の診断をします。検査では骨と骨のすき間の状態・進行度を確認します。
単純X線検査の他にも、必要に応じて詳しい検査を行っていきます。検査では関節リウマチや痛風など、炎症や感染の有無などを確認していきます。
最後に
適切な治療を早めに始めることで、変形性膝関節症の悪化を防いでいきましょう。
心当たりがある方は整形外科の受診を検討してみてくださいね。
恩田メディカルクリニックでは火曜・木曜・土曜(第1・3・5)で診察を行なっています。
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